研修医の数だけ研修コースを用意&県内外の医療機関と連携が高評価
プライマリケアの基本的な診療能力の習得に加え、研修医が将来のキャリアパスを意識しながら、興味のある診療科や関連科を自由に選べるようにオーダーメード型の研修プログラムを開始した三重大学病院。自分で組んだプログラムなので、目的意識を持って研修に臨めると好評です。
大学では特殊な症例が多いほか、県内では高度救命救急などの療育が弱いため、研修医が様々な経験ができるように多くの病院との連携に取り組んでいます。
例えば2009年度は、県内の27施設に加え、亀田総合病院や聖隷浜松病院など、県外の有名病院10施設と連携し、一定期間研修を行えるようにしました。
また、研修医の悩み事や相談や将来像のイメージをしやすくするため、2008年から卒後臨床研修部の医師スタッフに年齢の近い30歳代前後の医師を入れ、スタッフの数も従来の1人から6人に増員しました。さらに、2009年4月には、内視鏡やエコー、救急処置などの手技をシミュレーターを使って24時間いつでも学べる「スキルズラボ」も開設。日常診療の後に、指導医と一緒に訪れる人が多いようです。
臨床研修制度が導入されて以来、苦戦を強いられてきた同大ですが、こうした手厚い取り組みは着実に効果を現してきており、想定の募集定員を超える研修希望者が集まるようになりました。
2009年には制度改正を機に、臨床研修病院群を形成し、特色のある病院が共同で研修プログラムをつくることで、様々な症例を効率的に診る体制が整えました。
具体的には、同大が基幹型病院となり、救急や地域医療、高齢者医療に強い紀南病院、精神医療に定評のある県立志摩病院などと共同で研修医の募集・育成を行っています。