臨床感覚を取り戻せると好評の復職支援プログラム

ブランクのある女性をサポート

厚生労働省と文部科学省は数年前から、女性医師の復職支援に関する予算を計上してきました。

しかし、せっかくの研修を受けてもスムーズに復帰できる医療機関が少なかったため、当初は期待されたほどの効果が現れませんでした。

それが最近、短時間勤務制度や保育所を充実させる病院が増えてきたため、復職支援が軌道に乗ってきました。

岡山大学病院のキャリアセンターは2007年に文部科学省の「地域医療等社会ニーズに対応した質の高い医療人要請推進プログラム(通称:医療人GP)」に選ばれ、2008年度から女性医師の復職支援を行っています。

プログラムは短期トレーニングとワーキングコースの2つから成り立っています。短期トレーニングは、患者急変時の対応や麻酔技能を1日かけて学びます。受講者は子持ちの女性医師で、そろそろ当直に戻ろうとしている人が多いとのことです。

一方ワーキングコースは、働きながら臨床感覚を取り戻したい人向け。3つの短時間勤務コース(週16時間未満、週16時間~32時間未満、週32時間)を設け、医師数に余裕のある科に非常勤として配属。雇用期間は話し合って決めます。育児休暇あけの人が希望する例が多く、これまで35人が職場に復帰しました。

医療人GPを運営を担当する卒後診療研修センターは、「医師不足でフル勤務の人がなかなか雇えない状況の中で、病院にとっても、こうした女性医師が務めてくれる利点を大きい」と話します。

文部科学省の支援は2009年度で終了となりますが、岡山大学ではこれからも独自に事業を続けるとしています。今後は復職支援に協力してくれる医療機関を募り、女性医師の復職機会をさらに増やす考えです。