病院評価事業(ホスピレート)の第1号認定を受けました

女性医師を含む全ての医療従業者が満足して働けるかどうかいう観点から、病院を経営トップの方針や組織運営、育児・介護・復職などの支援策など7つの基準で評価する「働きやすい病院評価事業(ホスピレート)」。

2011年現在、全国で15の医療機関がホスピレートの認証を受けていますが、その第1号認定を受けたのが大阪厚生年金病院です。

ご存知の通り、深刻な医師不足を解消しようと医学部の定員増が図られましたが、効果が医療現場に現れるまでにはかなりの年数が必要です。一方で女性医師支援は即効性のある対策となります。

同病院では、2003年から女性医師の働きやすい職場作りに取り組んできました。一回退職した女性が復帰するのは多少なりとも「壁」があります。そこで、育児休暇の充実や正職員短時間勤務制度の導入を図り、出産前後や育児中も勤務を継続できる体制を整えました。

一般にありがちな誤解として、女性医師の支援は「女性のため」だけを念頭に置いているわけではありません。女性医師の就労を促せば働き手が増え、他の医師への業務のしわ寄せは最小限にととどめることができます。すなわち、他の医師が短時間勤務を希望できる土壌も踏まれ、医師全体のワーク・バランスにも繋がるのです。

この取り組みが評判となり、2003年度には118人だった同病院の医師数は2008年度には約2倍の200人に急増し、そのうち女性が69人を占めています。また医師一人当たりの年間残業時間も400時間から360時間に減りました。

経営者の中には「医師を増やすと人件費が上がり、経営を圧迫する」と考える方も少なくありません。しかし、医師の増員により診療できる患者が増えるので収入は増加します。

コスト面でも、医師は残業手当の割合が高いので、短時間勤務の女性医師を積極的に雇用しても人件費比率はほとんど変らず、一定の収益を確保できるということを理解することが大切なのではないでしょうか。