ジョブシェアリング制度を導入した聖隷横浜病院
女医が働きやすい環境を整えることで、3年間で医師数が約40人も増えた聖隷横浜病院。その要因としては、①最新の医療機器の購入などで全医師のモチベーションを揚げることを意識した、②院内保育施設を新設した、などが挙げられますが、最も効果があったとして注目されているのが、「ジョブシェアリング制度」の導入です。
医師のジョブシェアリングとは、常勤医師一人分の仕事を二人で担当するもので、週3日の日勤勤務と週1日程度の当直を行います。担当の曜日は、パートナーを組むもう1人の医師と相談して決める仕組みになっています。
労働時間は週30時間程度で、身分上は常勤職員として扱われるため、社会保険などの福利厚生は常勤医師と変わりません。給与は諸手当、賞与なども含めて規定の60%相当となっています。
この制度では、フルタイムの医師1人よりコストが高くなりますが、「フルタイムの常勤医師と同じように担当の患者を持つため、非常勤とはモチベーションが全く違う(院長)」というメリットがあります。また、入院患者の回診や急変の対応、当直も担当することで、現場感覚を維持することができるため、常勤に復帰しやすくなります。
聖隷横浜病院で実際にこの制度を利用している女性医師の方は「フルタイムで働きながら妊娠すれば他のスタッフに負担をかけるので、辞めることも考えたこともありました。ジョブシェアリングを利用すれば、医師としてのキャリアを保ちながら、人並みの睡眠時間もとれ、余裕を持って出産や家のことにも臨める。」と話しています。