東京から長崎に帰って開業してから13年が過ぎました。帰るときに心配だったのは、最先端の医学・医療の研究から遠ざかることでした。
今では常識となったピロリ菌の除菌や内視鏡的胆嚢摘出術なども、13年前はごく一部の医療機関で行われる特殊技術でしたから、そういった情報にすばやく触れられなくなるという不安がありました。
幸い、インターネットがあったので、いろいろなメーリングリストを通じて医療情報には事欠かなかったものの、系統的な医学知識の更新という意味ではある種の物足りなさ、焦りを覚えました。本当は本を読んだり、学会に出たりして勉強すればいいのでしょうけど、なかなか時間がありません(言い訳ですね)。
「日経メディカルオンライン」を見ていると、自宅にいながら勤務医時代の総合医局にいるような気分になり、時代に後れない安心感があります。初めてみる人は、情報が多すぎて、どこに何があるのか戸惑うと思います。でも、すぐに慣れて、お目当ての情報がどこにあるかがわかるようになりますよ。
専門領域の"ヨコ"を知るのに欠かせません(勤務医)
私は、乳がんの専門医ですが、診ている患者さんは乳がんの専門患者ではありません。抗がん剤の注射のために週1回、病院に来ているときは患者さんですが、普段は一市民として生活する女性です。
がん以外の疾患を抱えていたり、病気以外のことで悩んでいたりもします。
そういう患者さんには、暮らしている地域の医師やコメディカルのサポートが必要になりますから、私にはその地域の意思やスタッフとのコミュニケーションが重要です。
しかし、がん専門病院の医師である私は、がん以外の疾患についても、一般病院やそこで働く医療スタッフの実情についても、よくわからないのです。コミュニケーションがスムーズにいかないこともあります。
そんな私にとって、「日経メディカルオンライン」は、専門領域外のこと、つまり"ヨコ"を知るうえで欠かせない情報源となっています。
医師限定のコミュニティでは、臨床医の本音のやり取りを見ることができます。情報整理箱は、がん以外の医療情報をコンパクトに知ることができて便利ですね。実際、糖尿病の連載記事は、糖尿病もある患者さんとのコミュニケーションに役立ちました。また、がん以外の領域で権威とされる方のインタビューは、話す機会のない方の考え方を知るよい機会となっています。
「日経メディカルオンライン」で情報をチェックしていると、つい引き込まれてしまい、あっという間に時間がたってしまいます。これはいけないと思い、「お気に入り」から外そうかと本気で考えました(笑)。
「他科の勉強にメディクイズ」、「専門外の記事こそ役立つ」
本誌の日経メディクイズはいつも楽しみにしていましたが、インターネット版では手の震えの様子やかすれ声を聞くことができ、より興味が増しました。エックス線写真の明るさを調整できるのも便利です。
難しく感じられる問題の正答率を見て納得したりホッとしたりするのですが、全問正解できるように、他科の勉強も張り切って続けたいと思います(開業医)。
「日経メディカルオンライン」の良さは、自分の専門分野以外の臨床系の記事が読める点にあります。忙しい日常診療の中で、専門外の分野まで勉強する余裕は余りありません。
このサイトで多岐にわたる一般臨床の話題をタイムリーに、かつ簡潔に読めるので、大変助かっています。また英文誌を読む時間も少ないため、注目論文をピックアップするブログや、和訳記事も参考にしています(勤務医)。
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